イタリアのナショナルフラッグであったアリタリア航空が10月14日、運航を終了しました。
75年続いた歴史ある航空会社ですが、旗をおろし、今後はITAという別の航空会社がイタリアのナショナルフラッグとして飛び立ちます。
(というか、すでに翌15日に飛び始めています)
アリタリア航空には約1万人の従業員がいましたが、ITAに雇用されたのは3千人に満たない数だそう。
大半の従業員は職を失ってしまったことになります。
アリタリア航空の元従業員たちはイタリア政府に対して、5年間失業保険を支給するよう交渉しているようですが、難しいでしょうね。
そもそもこれまでイタリア政府はアリタリア航空を再建しようと努力してきましたが、強固な労働組合の反対などでうまくいかず、中東のエティハド航空傘下に入っても再建ができなかったという経緯があります。
もう再建のためには会社を潰すしかない、という状態だったんでしょうね。
アリタリア航空とインドのエアインディアは、ニュースを見る限り政府支援なしでは存続できない状況が長年続いていて、よく国もつぶさないなーと思っていました。
ナショナルフラッグということで国の威信もあるんでしょうか。
しかしついに、アリタリアは終焉を迎えました。
残念ながら俺はアリタリア航空には搭乗する機会がありませんでした。
2013年に数十人もの従業員が旅客の荷物を盗んでいた、というニュースを聞いてから正直応援したい航空会社ではなかったので。
マジメに会社のために働いていた大多数の従業員の人たちには申し訳ないのですが、、、。
マジメに頑張ってきた人たちは、既存の失業保険や、コロナで困窮している人への支援を利用して生活をつなぎ、また新たな活躍の場見つけてほしいと思います。
航空会社は狭い世界なので、同業種であればマジメな人やできる人の評判はわかるし、逆に、そうでない人の悪名もすぐ広がります。
コロナのせいで困難も多いと思いますが、マジメに頑張ってきた人たちの幸運を祈ります。
そうでない人は、、、どうぞ航空業界から淘汰されてください。