ヴァージンオーストラリア航空が経営破綻しました。
ヴァージンオーストラリアはカンタス航空に続くオーストラリア第2位の航空会社で、この3月から日本にも就航する予定でした。
新型肺炎の影響で延期になっていましたが、まさかの経営破綻。
残念です。
清算されてしまうのか、どこかの支援を受けて運航を続けながら再建を目指すのかはまだわかりません。
ヴァージンオーストラリアは2011年まではヴァージンブルーという名前でした。
ヴァージンブルー時代にシドニーからメルボルンまで乗ったことがあります。
あと、実は今年の3月にキャンセルになった旅行で乗る予定でした。
予約していたフライトの中でヴァージンオーストラリアだけが新型肺炎の影響によるキャンセルでも返金不可で運賃まるまるキャンセル料として取られてしまったんですが、今思えば資金繰りの問題とかあったのかなぁ。
便が運航している以上は仕方ないとあきらめてチケット捨てました。乗りたかった。
この航空会社、ヴァージンブランドを冠していますか筆頭株主はエティハド航空。
出資比率は以下の通りです。
エティハド航空 21%
シンガポール航空 20%
南山集団 20%
海航集団 20%
ヴァージングループ 10%
その他 9%
経営難に陥りオーストラリア政府の援助を求めましたが、海外資本の航空会社であるためか拒否されてしまったようです。
そりゃオーストラリア政府はオーストラリア資本のカンタス航空のほうを守りたいですよね。
ヴァージンオーストラリア、40%は中国資本なわけですが、今後中国政府かこれらの中国株主が支援する可能性はあるのでしょうか。
海航集団は海南航空や香港航空を抱えていますが、すでに経営難が報じられているのでヴァージンオーストラリアへの追加出資は難しいと思います。
かつて持っていた香港エクスプレスを手放してキャセイに売っていますし。
中国三大航空会社である中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空がヴァージンオーストラリアの買収を検討しているという報道もあります。
ただ中国資本が全面に出るのはオーストラリア国民、オーストラリア政府ともに抵抗感があるのではないでしょうか。
筆頭株主のエティハド航空は自社の経営にいろいろ苦しんでいますし、他社への出資は縮小傾向なので、これ以上ヴァージンオーストラリアを助けるためにお金を出すとは考えづらい。
あとは、ニュージーランド航空、デルタ航空あたりが出てくる可能性はあるかなぁ。
個人的にはなんとか清算を避けて運航を続けてくれることを願います。
各国政府の支援がないと、他にも経営破綻する航空会社は出てくるでしょうね。