感染者批判に反対

なぜ、新型肺炎に感染した人を社会は叩きまくるのか。

ネットニュースのコメント欄やSNSを見ている限り、日本国内で比較的初期に感染した人たち、例えば志村けんや森三中の黒沢かずこは叩かれていない。

でも、最近感染が報道された報道ステーションの富川悠太アナウンサーや石田純一は叩かれまくっている。

批判が集まるのは、富川悠太アナウンサーは発熱していたのに解熱した後仕事に戻ったこと、石田純一は沖縄でゴルフをしていたことが大きいらしい。

つまり「すでにこれだけ注意喚起されているのに軽率だ」ってことか。

確かに、ね。

報道マンとして新型肺炎について警告を発していた人が発熱があったのに仕事したり、4月7日には東京などに緊急事態宣言が出ていたのに沖縄いってゴルフしたり、というのは軽率。

ただ、その軽率さをネットやSNSで叩きまくって、その先に何があるの、は疑問。

ただみんな経済的にも生活的に影響を受けてストレスがたまっている中、叩きやすいものを叩いているのでは?と思ってしまう。

批判によるプラス面ももちろんある。

それは、軽率な行動をとったら社会的にこれだけ痛い目にあうリスクがある、と多くの人にプレッシャーをかけ、そうした行動を制限する、ということ。

対してマイナス面は、自分が体調を崩した時に同じように批判されたくないから解熱剤飲んで限界までガマンしちゃおう、という意識が生まれること。

このプロコンを考えると、俺はマイナス面のほうが大きいんじゃないかという気がする。

新型肺炎にかかったらどれだけリスクがあるかは、社会的なリスクを伝えなくても病気の苦しさ、つらさを報じることである程度伝えられる。

一方、みんなに非難されたくないから、そして、自分が会社で、地域で最初の感染者になりたくないから「感染しているかもしれないけどとりあえずガマンして隠しておこう」という意識は、社会が感染者を全面サポートする空気を醸成しないと減らせない。

怖いこと言ってしまうと、自分が新型肺炎にかかっても、それを隠して仕事いっていろんな人に会って、誰かが感染して先に倒れてくれたら自分はその人からうつされた被害者のふりができるわけだよね。

感染者を叩く空気ができてしまったら、そういう人は絶対増える。

だから、少しでも体調がおかしいと思ったらすぐに医療機関に相談する、人と会うのを避ける、ということが抵抗なくできる社会じゃないと。

医療機関に相談してもなかなかPCR検査を受けられない、という別の問題もあるけれどね。

いまはとにかく、富川悠太アナウンサー、石田純一、そしてすべての感染者が自身の回復を第一に考えて早く健康を取り戻すことを祈ります。

俺が当事者だったら「こんなに苦しいのに、さらにこんなに非難されるなら、もう治らずこのまま死んじゃっていいや」って思っちゃいそう。。。

治そうという気力を奪ってはいけない。

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