キリストのお墓を見る。聖墳墓教会

エルサレムでユダヤ教の聖地、嘆きの壁を見ました。

そこから、同じエルサレム旧市街にあるキリスト教の聖地を目指します。

旧市街の街並みはこんな感じ。

いかにも観光地って感じに見えますが、子どもが遊んでいたり主婦たちが井戸端会議していたり、ここで今も普通の生活があることがわかります。

こんなところに住んでいるってすごいな。

なんか、紀元前とかにタイムスリップした気分になります。

そして、なんの前触れもなくいきなり現れたひらけた場所。

この正面の建物が、キリスト教の聖地、聖墳墓教会です。

グーグルマップでたどり着けたけど、旧市街の細くて入り組んだ道を完全にはカバーできてなくて迷いながらなんとかたどり着きました。

イエス・キリストはヴィア・ドロローサという道を十字架を背負って歩かされ、ゴルゴタの丘で磔になったとされています。

ここがそのゴルゴタの丘らしい。すごいところに来てしまった。

入ります。

空気が変わった。

観光客(たぶん巡礼者も)多いけど、みんな騒がず静かに歩いていて、ここが特別な場所であることを思い知ります。

入るとまず目に入るのが、これ。

ここは磔になった後のイエス・キリストのからだが十字架からおろされ、香油を塗られた場所だそう。

跪いている人たちがいます。

敬虔なキリスト教徒ならきっとこみ上げてくるものがあるんだろうな。

ただ俺が行った時はそれほど混んでいなくて、俺みたいな無宗教の観光客でも近づくことができました。

では、さらに奥に進みましょう。

歩いていくとすぐにドームのような場所が待っています。

ドームの真ん中に小さな建物があって、そこに行列が。

これ、、、なんとイエス・キリストのお墓です。

この中に石墓が。

光線のように射し込む太陽光が、神聖な空間を演出しています。

大した下調べも準備も心構えもなくいきなりこんなすごい場所に来てしまって、ポカーンとしていまう俺。

きっと、人生の一大イベントとしてここに来るキリスト教徒もいるんだろうに。

せっかくなので、俺も並んでお墓を見せてもらうことにします。

待つ時間はだいたい30分ぐらいでした。

さすが神聖な場所。並んでいる人たち、みんなお互いに譲り合って進んでいきます。

俺も白人のおばちゃんに、どうぞ、って前を譲ってもらいました。

でも俺が前に進むことでそのおばちゃんと、前にいるそのおばちゃんの旦那さんが離れ離れになってしまったので、少し進んでから、どうぞ、って俺からおばちゃんに前を譲り返しておきました。

ちなみにここ、神聖な場所なのでハーフパンツなど肌の露出が多いと中には入れてもらえません。

そこだけはちゃんと守り、袖のあるTシャツと足首まで隠れるパンツを履いていきました。

ハーフパンツをはいた若者は長い腰布のようなものを巻いて脚を隠していました。

ひとりだけハーフパンツまんまのおじさんがいて、残念ながらその人は入口に立つ神父さん?牧師さん?に列からはずれるよう促されていました。

おじさんは「知らなかったんだ」と言っていましたが「ここは単なる教会ではありません。Tomb(墳墓)なのです。ふさわしい服装をしてください」と言われ、列からはずれていきました。

さて。いよいよ中に入る順番が来ました。

だいたい4人ずつぐらいで中に入るよう言われます。

入った4人が出ると、次にまた4人入る、って感じ。

中に入る薄暗いその場所にイエス・キリストの石墓が鎮座しています。

俺と一緒に入った3人、墓の前に跪いて、石墓に取りすがるように手を差し出しています。

俺、、、キリスト教徒じゃないから、、、どうしよう。

演技でお墓に取りすがるのは失礼だし、でも立ったままってのも失礼だし。

とりあえず後ろのほうで俺もそっと跪くだけ跪いておきました。

そして外に出ると、他の3人は感動してそこにいる神父さん?牧師さん?の手の平にキスをしていました。

ほんと、特別な場所なんだなぁ。

軽い気持ちできている自分が申し訳なくなる。。。

でもそんな俺でも、この場所の神聖な空気には圧倒されました。

聖墳墓教会の中はこれだけではありません。

例えばここは、まさに磔の十字架がたてられた場所。

真ん中に人が座っているのわかりますか?

みんながここにも行列して順番に跪いていくから何だろうと思ったら、この下に、十字架を立てたくぼみがあるんだって。

はぁぁぁ。ほんとここ、聖書の世界だ。

何度も言うけど、ほんと、軽い気持ちで来てスミマセン、と心の中で謝りつつ、聖墳墓教会をあとにしました。

ちなみにこの聖墳墓教会はキリスト教の特定の会派ではなく、カトリック教会、東方正教会、アルメニア使徒教会、コプト正教会、シリア正教会が共同管理しているそうです。

でも入口の鍵はどの会派が管理するかで揉め、結局第三者であるイスラム教徒に預けることになったらしい。

ってことで、毎朝この教会の入口を解錠しているのはイスラム教徒らしいです。

おもしろいね。

さて、また旧市街を歩いて行きます。

あれ?

VIA DOLOROSA。

ヴィア・ドロローサ??

無目的に歩いていたのに、イエス・キリストが十字架を背負って歩かされたヴィア・ドロローサにたどり着きました。

この道を自分で十字架を背負って、あの聖墳墓教会の場所にあったゴルゴタの丘まで歩いたのか。

エルサレム、、、ほんとすごい場所だ。

続きます。

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