俺が今の会社で勤めている理由のひとつに、尊敬できる上司がいることがあります。
追っても追っても追いつけない器のデカさ。
そして、面倒見の良さ。
俺を雇ってくれた人だし、俺が会社を辞めようとした時に引き留めてくれた人でもあります。
この上司のおかげで自分が成長できた、という実感があります。
仕事を業務としてではなく、ひとつのビジネスとしてみることができるようになりました。
上司との思い出話をひとつ。
数年前ですが、すっごいストレスがたまって上司に八つ当たりしたことがありました。
ストレスの原因は上司と関係ないところにあったんですが「いい加減にしてくださいよ!俺の仕事を手伝ってとは言いませんよ!でも、俺の上司なんだから、俺の心のケアはしてくださいよ!」って、完全に八つ当たり。
そうしたら、上司からの応答。
「お前、言ってることめちゃくちゃだな〜。とりあえず、これで遊んどけよ」
そう言って、デスクの上にあったハンドスピナーを渡されました。
ふにゃふにゃふにゃーって力が抜けました。
あぁ〜この人に八つ当たりしてもムダだー。って。
このエピソードを誰かに話すと、みんな必ず「その上司、すごい器だね。次元が違いすぎるよ」って上司の対応ほめるんですよね。
その時はすっごい力が抜けたけど、感情的になっている俺のことを一発でなだめたんだから正解の対応だったのか?笑
さて、その上司ですが、、、実は今日グアムを去ってしまいました。
家族でグアムの外へ引っ越し。
そして俺の上司ではなくなってしまいました。
大ショック!まだまだ学ぶことがあるのに。
社内では俺がショックで会社を辞めるのでは、って心配してる人までいたらしい。
さすがにそこまで子どもではないです。
てか、俺もう36歳の管理職でっせ?
俺がやるべきことは、上司が見せてくれた方向性、上司が与えてくれた視野で今の仕事をきちんとやり遂げることだと思っています。
今日、空港で上司を見送ってきました。
コロナの影響でほぼ誰もいない空港。
ここで、上司から「俺から最後の贈り物」と言って小さな箱を渡されました。
開けてみると、そこには。
あの時のハンドスピナー。
これを見て、ストレスを抱え込まずにがんばれよ、ってことか。
1年後、上司に胸を張って近況報告できるようにがんばります。
最後まで素敵な上司!
その出来事を覚えていらっしゃったんですね。
俺の仕事観を変えてくれた上司です。死ぬまで面倒見てもらうつもりだったのにーw