旅行記の途中ですが、今日は別の話。
アメリカの出入国管理にはグローバルエントリーというプログラムがあります。
米国税関・国境取締局(CBP)に事前に申し込みをして「危険度の低い人」と承認してもらうことで、アメリカへの入国審査が簡略化されるというもの。
アメリカ人と一部の選ばれた国籍の人しか申し込みができず長らく日本人(俺みたいにビザでアメリカに住んでいる日本人も)は対象外でしたが、今年、トライアルとして日本人も申し込みができるようになりました。
と言っても最大1,500人に数が制限されており、すでに申し込みは締め切られたもよう。
CBPのウェブサイトには「no new GE applications for Japanese citizens will be processed until further notice. 」となっています。
幸い俺は、締め切り前に申し込みをすることができました!
ウェブサイト上で、名前や職業、過去の海外渡航歴など質問にそってさまざまな情報を入力。
その後、日本の法務省に戸籍を送ります。
なぜか送付先、アメリカのCBPではなく日本の法務省。
指定された宛先は出入国管理庁東京入国管理局審査管理部門となっています。
政府間の合意で日本人の身元確認は日本側がする、ってことになってるのかな。
グアムだと戸籍がとれないので、日本に帰国したタイミングで戸籍を取得し、郵送しました。
その後、1ヶ月も経たないうちにメールで「グローバルエントリー申請のステータスが変わりました」という通知を受信。
ログインすると、ステータスがPending Review(審査待ち)からConditionally Approved(条件付き承認)に変わっていました。
お!戸籍の審査が終わったみたい。
次はグローバルエントリーのオフィスに行って、CBPの職員による対面面接です。
この面接、アメリカ本土だと予約殺到で数ヶ月待ちだったりするそうですが、グアムはほぼ毎日予約枠があいており、いつでも予約できました。笑
場所は空港の中。
でも、ここで俺、やらかしてしまった。
平日のランチ休憩中に行こうと予約をとったのに、その日仕事がバタバタしていてすーーーっかりその予約を忘れてしまっていたのです。
気づいたのは予約をすっぽかした翌日。
やってしまったーーー!血の気がひきました!
何しろ俺は在留外国人の身分。
グローバルエントリーの申請却下どころか、アメリカの入国管理記録に変な履歴が残ってしまったらどうしよう、と。
慌ててグローバルエントリーのウェブサイトにログインすると、予約日を過ぎているのにそこにはまだRescheduleのボタンが。
一縷の望みを持ってそのボタンを押すと、なんと後日への予約変更が可能でした。
よ、よかったー。汗
理由を入れる必要があったので「うっかり日時を間違えてしまいました。申し訳ありません」と英語で入力。
今度は絶対に忘れないように土曜日に面接を設定。
Googleカレンダーにもしっかりリマインダーをセットしました。
そしてやってきた面接日。
車で空港へ。
ここがグローバルエントリーのオフィスです。どきどき。
入ると制服を着た職員が1人座っており、名前を確認することもなく目の前への着席をすすめられました。
さては俺しか面接予約入っていないんだな。
パスポートと運転免許証(念のため日本とグアム両方の免許を出しました)を出し、面接スタート。
何を聞かれるのかと不安でしたが、アメリカ入国時の審査と同じかそれよりな簡単なぐらいの、とても簡単な面接でした。
「なぜグローバルエントリーが必要なのか」
「直近の旅行は、出張か休暇か」
など。
ついでに「You travel a lot. (よく旅行してるなぁ)」というコメントをもらいました。笑
「だから!グローバルエントリーに申し込んだんです」と答えておきました。
軽く世間話なんかも入り、和やかな雰囲気で面接終了。
オフィスを出ると、すぐにまた申請ステータス変更のメールが届き、ログインすると
Approved(承認)!
これで5年間、外国人の列に並ばずにアメリカに入国できる!
ただしグアムでは、まだしばらくの間引き続き対面での入国審査はある、とのことでした。(ってことは、アメリカ本土ではグローバルエントリー取得者は入国時に対面審査ないのかな)
次に旅行して、グアムに戻ってきた時の入国手続きが楽しみです。
グローバルエントリーを取得して9年くらいたちますが、米国入国時はその時その時で対応が違いますね。以前はグローバルエントリーのキオスクでチェックインしてプリントアウトを持って行くとそのまま素通りだったのですが、前回はパスポートチェックがありました。一貫性があまり見られません(笑)。
僕は日本のパスポート、彼氏さんは米国パスポートですが入国時の違いはありませんな。