2550万円のベット。カジノ終了宣言

さて、長きにわたって書き綴ってきたイギリスでのカジノ日記ですが、8月9日をもちまして、カジノ訪問を終了いたしました。
書きためていたブログを順次アップしていったので、タイムラグがありスミマセン。
えっとですね、最終的な収支はプラスマイナスゼロです。
損なし、得なし。
一ヶ月近くかなりの時間をカジノで過ごしてきたので、これを「時間を無駄にした」ととらえるか「無料でゲームセンターで遊べたようなもの。ドリンクも無料だし」ととらえるかは気持ちの持ち方次第ですが、貴重な経験ができたと思います。
ロンドンで大負けした後、オンラインカジノや田舎のカジノでちょこちょこ盛り返し、8月8日時点でのカジノ戦績はプラス85万円となっていました。
しかし、忘れもしない8/8の昼過ぎ。
いつものカジノに入り、20分で60万円を失いましたw
俺の賭け方、ギャンブル界ではどうも評判が悪いマーチンゲール法ってやつなんです。
まず10ポンド賭けて、勝ったら次も10、また勝ったら10。
逆に負けたら倍の20、さらに負けたら倍の40と賭けていきます。
そうすると、何回負けてもどこかで1回勝つだけで、そこまでの負けはチャラにして10ポンド儲かるんですね。
しかしこれ、理論上は負けなしなのですが、実際は、連敗が続くとどこかで賭け金が足りなくなります。
あるいは、マキシマムベット(ルール上許されている最大賭け金)に達して、賭けたくても賭けられなくなります。
例えば、7連敗すると
10、20、40、80、160、320、640、1280
と賭け金があがっていってしまいます。
1280ポンドで勝てればいいですが、そこでも負けると次は3000ポンド近い賭け金が必要に。
でも、確率論でいくと、赤か黒かの2分の1の賭け方で7連敗する確率は(2の7乗)分の1 なので、128分の1のはずです。
実際には赤でも黒でもない0という目があるので、すこしズレますが。
8月8日。
入場そうそう、まさかの11連敗を経験しました。
確率は、2048分の1。
まさかなぁ、2048分の1にあたるとはなぁ。
さすがに途中で倍々ベットはできなくなったのですが、取り返そうと深追いした結果、60万円が一瞬で消えたわけです。
その後さらにその損失を取り返そうと深追いし、追加で25万円を喪失。
結果、ほんの20分で85万円全てが消えたのです。
これにてプラスマイナスゼロ、カジノ終了宣言!
マーチンゲール法で負ける確率を低くするには、できるだけ大きな軍資金を用意し、少ないベットから始めることです。
でも、負けを取り返したい時って逆ですよね。
少ない軍資金で大きく賭けたくなってしまう。
なので、これ以上は危険と判断し、イギリスでのカジノはもうやめます。
まぁマカオとかラスベガスいったら、遊び程度にはやるかもしれませんが。
最後に、これまで貯まっていたメンバーカードのポイントを精算してもらい、そのぶんもスロットで打ち込んできました。
もちろん全て消えたのですが、なんと、150ポンドぶんのポイントがたまっていました。
そのカジノ、ルーレットは10ポンド賭けると1ポイント貯まります。
そして、100ポイントで1ポンドの価値となります。
そこから逆算すると、俺が賭けてきたトータル金額は、10×100×150で、、、150000ポンド。
日本円にして、2550万円なり!!!
ありえねぇぇぇ。
でも、ポイントは勝っても負けても賭け金に対して付くので、ありえるか。
例えば1万円をマーチンゲール法で賭けていく場合、
1万円賭けて負けたらマイナス1万円、ポイントは1万円ぶん、次は2万円賭けるので負けたらマイナス3万円、ポイントは合計3万円ぶん、次は4万円賭けるので勝ったらプラス1万円、ポイントは7万円ぶん、
という感じで、実際の勝ち負け金額の何倍も貯まっていきます。
勝って負けて勝って負けてを繰り返したら、収支はプラスマイナスゼロなのに、ポイントだけはどんどん貯まっていきますね。
んー。
自分がこれまで勝った金額、負けた金額、それに費やした時間を考えると2500万円ぐらいは賭けていそう。
そして、結果はプラスマイナスゼロ、ねw
2500万円ぶんカジノを楽しんで、結果がこれならまぁいいんじゃない?
時間が経った今だから、そう思えます。
85万円いっきに失った日は、もちろんへこんでへこんでへこんでへこんで、こーなったらもう全貯金を赤か黒か2分の1勝負に賭けて、一発逆転ねらうか。それでダメなら死ぬか。
それぐらいのこと考えましたよ。
そして、大切なパートナー宛の遺書を念のため、と書いてみたりね。
でも、よくよく考えてみたら借金をしているわけではないし、もともとなかったあぶく銭なんだから、死ぬようなことではない。
ただ、「死んじゃおうかな」と考えると、「さっきまでは大金を手にしていたのに」という後悔が頭から消えて、気持ちが落ち着くのでそうしただけです。
まぁでも、俺はやっぱギャンブル向いてないね。
オールオアナッシングではまりこむ性格だから。
今回のこの経験を通じて、自分の弱さ、アホさを再認識するとともに、パートナーの大切さも痛感しました。
勝った時も負けた時も頭に浮かんだのはパートナーの顔だったし、なんちゃって自殺願望が湧いた時に遺書を書こうと思ったのもパートナーだし、負けた時に気持ちを落ち着かせてくれたのも彼だし。
ちなみに友達は「自己責任だよね」と客観的に観察し、母親は「まぁ経験だね。あんたが、負けてもまだ賭け続けるバカにならなくてよかった」とのコメントでした。
賭け続けたいけどね、内心はw
そんなわけで、皆様、これにてイギリスカジノ日記は終了です。
新シリーズ、「マカオのカジノで一発逆転?!」「韓国カジノで間一髪」「ラスベガスで最後の聖戦」にご期待くださいw ←ウソ
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