ロンドン・ヒースローで散々な目に(4)

前回の続き。

キャンセル便の振替交渉がうまくいかず、マネージャーを呼んでもらったところからですね。

出てきたのは、金髪女性スタッフ。40歳ぐらいかな。

もう出てきた瞬間から不機嫌なのがわかる仏頂面。

BAマネージャー「なんでしょうか?」

俺「かくかくしかじかで、明日の夕方の便に振り替えられても困るんです」

BAマネージャー「私にはその便への振り替えしかできません」

俺「でも、俺が希望している明日のミュンヘン行きの便、BAアプリで空席ありとしてまだ販売されていますよ?」

BAマネージャー「空席はありません」

俺「では、この表示はなんですか?」(アプリを提示)

BAマネージャー「航空会社は予約者のNo Showを見越して、満席でも席を販売をすることがあるんです」

俺「満席でも売上のために販売はするけど、キャンセル便の乗客は振り替えできないんですか?!」

BAマネージャー「答えられません」

イライライライラっ。

俺「ここから先、会話録音しますね?」

俺の発言と同時に、BAマネージャー、3歩下がってオフィスのドアに手をかけました。

BAマネージャー「拒否します」

俺「なぜですか?」

BAマネージャー「私には録音を拒否する権利があります。あなたが録音するというなら、私はもうあなたとは何も話しません。オフィスに戻ります」

俺「あなたはBAの責任者として私と話しているんですよね?それはあなた個人の判断ではなく、BAとしての判断ですか?」

BAマネージャー「私個人として録音を拒否します」

俺「あなたたちのせいで私のフライトはキャンセルになったんですよね?」

BAマネージャー「私のせいではありませんが、私の会社のせいではあります」

俺「それで、この対応ですか?」

BAマネージャー「私たちが用意した振り替え便に乗るんですか?乗らないんですか?乗らないのであればそれはあなたの自由なので、お好きなままロンドンに残ってください」

俺「納得しかねる」

BAマネージャー「それでは、ここではもう何もできません。納得できないなら、上の階の発券カウンターに行ってください」

俺をイライラさせているのは、このマネージャーの回答もそうですが、話をしている間俺の顔を全く見ず、手元の書類や他の乗客など、ずっとよそ見をしているところです。

喉元まで「クソ女っ!」って単語が出てきそうになっていますが、欧米でそんな発言したら自分がセキュリティーに拘束されてしまう。

がまんがまんがまんっ。

どっちにしても、この人と話していても何も解決できないことは理解しました。

俺「客と話している間は、せめて相手の顔を見ろよな!何の役にも立たないマネージャーさんよっ!」

自分の立場が不利にならない精一杯のセリフを吐き捨てて、仕方なくその場を離れて税関を出て、発券カウンターへ向かいました。

しかし、本当の苦労はまだまだこれから。

次回に続きます。

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2 Replies to “ロンドン・ヒースローで散々な目に(4)”

  1. えらい よく言った 遊己殿、僕は、旅客でなく、貨物の方で、ちょこっと働いてきて、
    ヒ-スロ-空港とシャルルドゴール空港は、一旦貨物がなくなると、もう絶対出て来ないので、顧客から、ぎゃんぎゃん文句を受ける立場でしたがね。昨年、コロナ下、ウクライナ戦争始まって、やむを得ないことあって、羽田-パリをヒースロ-経由で往復しましたが、
    タ-ミナル5とターミナル3の移動で、結構あるかされたのと、CDG-LHRは、ぎちぎちの満席だったので、息苦しくて、、、、いずれにしても、お疲れ様でございます。
     

    1. コメントありがとうございます。
      貨物はダメージの報告はちょこちょこ見ましたが、紛失は聞いたことありませんでした。貨物もなくなるんですね。
      旅客の荷物と違ってミスピックもないだろうし、そんな複雑な経由もないだろうし、どうやったらなくなるんだろうか・・・。
      ヨーロッパはイメージはいいけれど、アジアに比べると大雑把でいい加減だと感じることは多いですね。
      今、もうしばらくはヨーロッパ旅行は行きたくない、、、というテンションになっています。今回でお腹いっぱい。笑

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