昨日、渡辺謙主演の「沈まぬ太陽」を見てきました。
国民航空(JALがモデル)という航空会社を舞台に、御巣鷹山でのジャンボ機墜落事故、労使対立、政治家との癒着、汚職などを描いた作品。
3時間を超える長さで、上演途中で10分間の休憩がありました。
JAL再建問題が大きなニュースになっている今、この内容・・・。
下手したらJALのイメージダウンにつながるのでは?と少し心配になりました。
映画の中で何度も飛行機が出てくるんですが、あれは全部CGなのかな?
JALもANAも協力してるとは思えないけど・・・。
整備士の制服やトーイングカー(飛行機が出発する時、飛行機に接続してバックさせる車)はANAっぽいデザインでしたけど、こんなJALの真っ黒な部分を描いた映画に協力したらJALからクレームきますよね、きっと。
いくらライバル会社とはいえ。
オールCGか、航空機のリース会社の協力かな。
映画の中では、最初に御巣鷹山での墜落事故のシーンが出てきます。
コックピットの会話、実際のJAL123便墜落事故でブラックボックスに残されていた会話、そのままです。
実際の会話、YouTubeなどでも聞けるので、聞いてみてください。
飛行機の安全がいかに重要か、身に染みて感じられます。
初めて聞いた時、生まれて初めて飛行機を「怖い」と思いました。
墜落直前にコックピットに繰り返し自動音声で流れる「プルアップ」という警告音が、特にズシンときました、俺は。
映画では、事故の様子よりもその後の遺族と航空会社の関係に焦点があてられていますが。
この映画を見て、航空会社職員として、飛行機の安全をきちんと守っていかなくてはな、と改めて思いました。
飛行機を飛ばす現場にいると、つい飛行機を定時に飛ばすことばかりに意識がいってしまうから・・・。
いろんな航空会社の人から、「沈まぬ太陽はぜひ見たはうがいい」ってすすめてくれたのも納得です。
重かった。けど見てよかった。
僕も見てきました。
確かに官民癒着や内部のどろどろ劇が中心でしたが、
やっぱり事故のシーンやその後の遺族のシーンは直視できませんでした。
安全って、慣れてくるとどうしても定時性、効率を優先させがちになっちゃう中で、安全第一は揺ぎないものだと痛感させられた映画でした。
あの飛行機は全部かどうかはわかりmせんが、一部はCGだと思います。
ターミナルから見えた出発機が、離陸直後にあそこまで旋回できないし、離着陸の様子が違和感がありましたもん。
この小説は、随分前から映画化されそうで実現しなかった映画ですよね。
きっと、イメージダウンに繋がるから、圧力が掛かっていたのでしょう!?
こんな今だから映画化されたのでしょうね。
そうそう、確か「白い巨塔」も同じ作家さん(山崎豊子?)じゃなかったかなぁ~!?
> aussie
さすがプロの目線!
俺も、飛んでいる飛行機はCGだろうなぁって思うんですよ。
ただ、整備のシーンとかはどうなんだろう。
グランドでは実機を使っているように思えたんだけどなぁ・・・。
航空会社に必要なものって、俺は
1.安全性
2.定時性
3.ブランド力
4.ネットワーク
5.サービス
って思ってます。どうですか?
> ジークフリード
そうですね。白い巨塔も同じ山崎豊子さんですね。
あいにく俺は、白い巨塔は原作もドラマもよく知りませんが・・・。
やはりJAL社からはこの映画への批判が出ているようですね。