マジックワード「仕事だろ」

「仕事だろ」
これって、日本の職場で効果的なマジックワードだと思う。
従業員がマネージメントに不満を持ってる時、与えられた業務に疑問を呈した時、人間関係でトラブった時、
上司はただ一言
「仕事だろ」
と言えば、それは問題を抑え込む力を持つ。
終身雇用の崩れた今、それは根本的な解決にはならず問題にフタをするだけになるケースもあるだろうけど、少なくとも痛み止めとしては効果的。
俺も日本で管理職をしていた時、部下にも自分自身にもこのマジックワードを使っていた。
遅刻してはいけない。なぜ?
仕事だから。
怠けてはいけない。なぜ?
仕事だから。
結果を出して当たり前。なぜ?
仕事だから。
しかし今、海外にきてこのマジックワードが効かないことに戸惑っています。
特にここ、アメリカなので、マネージャーが社員に「仕事だろ」を押し付けると違法になりかねないのです。
「仕事なんだから、遅刻はダメ」はオーケーだけど、「仕事なんだから、勤務30分前には出勤して準備してなさい」はダメ。
だから、みんなほんと勤務時間きっちりに出勤してきます。
労働者の権利が強い国。
そして、罰金社会。
ここでは逆に社員から、マジックワード
「ここはアメリカだから」
「家族の事情だから」
で突付かれています。
その中でいかに、仕事をまわしていくか。
ある意味で、日本ではできない貴重なマネージメント経験はできています。
がんばれ遊己!仕事だろ!(自分の中ではいつまでもこのマジックワードを有効に保っておきたい。じゃないと日本で働けなくなる。笑)

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