キャセイが香港エクスプレスを買収

本日2019年3月27日、驚きのニュースが飛び込んできました。
香港のキャセイパシフィック航空(以下CXと略します)が、同じく香港をベースにするLCC 香港エクスプレスを買収する、というニュースです。
香港エクスプレスは現在、中国の海航集団って巨大複合企業の傘下にありますが、その海航集団からCXが年内に全株式を取得し、全額出資子会社とするそうです。

海航集団の経営が芳しくないことは去年から報道されていました。
同集団の中核は航空会社格付けで5スターの評価を得ているフルサービスキャリアの海南航空ですが、その海南航空自体をエアチャイナに売却するとか、それ以外にもこれまで買収してきた海外資産を売り払うとか、とにかくキャッシュフローが悪いことをにおわせる報道が多数。
対するCXも以前紹介したように、中東系航空会社、中国本土航空会社、そしてLCCの香港エクスプレスに悩まされ、赤字決算が続いていました。

しかしそんなCXもリストラによる経費削減などの努力が実り、2018年度には総売上高が前年比で14.2%増、最終的に約333億円の黒字を出すことができたそうです。
しかし、航空会社の経営は基本的にハイリスク・ローリターン。
CXにしてみれば、厳しい競争環境が変わったわけではない以上、自社の経営が上向き、ライバルの親会社が傾いている今のうちに、ライバルをつぶしておこうか・・・というところじゃないでしょうか。

報道によればCXは香港エクスプレスを吸収合併するのではなく、独立した航空会社として運航は続けるようです。

しかし、CXがLCC運営にそこまで強い関心を持っているようには、個人的には思えません。
かつてCXに買収された香港ドラゴン航空は今はキャセイドラゴン航空と名前を変えて、主に中国大陸などの地方路線を任されていますが、はたしてCXグループにLCCという事業体は必要でしょうか。

CXは先ほどあげた海南航空や、JAL、ANAなどと並んでスカイトラックスの格付けで5スターの評価を受ける高品質のフルサービス航空会社です。
しかし一方で、香港乗り継ぎでの長距離路線(俺が留学時に利用した「名古屋ー香港ーシドニー」とか)におけるエコノミークラスでは、他社より安い運賃も出しています。

つまり、

エコノミークラスでボリューム(高搭乗率)を稼ぎ、かつ、運賃のわりに高品質なサービスで「飛行機ならCXに乗りたい」「いつかCXのビジネスクラスに乗ってみたい」というファンを作る。
ビジネスクラス、ファーストクラスでは高運賃でプレミアムサービスを提供し、会社のブランド価値を高めるとともに利益を確保する。

ってのがこれまでのCXのビジネスモデルだと俺は考えています。

つまり、1つのフライトでローコスト路線とプレミアム路線を共存させてきたわけですよね。
しかしグループでLCCを運航すると、他社LCC(ANAのピーチとか、ね)への対抗にはなるでしょうが、CX本体に対しては、従来のビジネスモデルにおけるエコノミークラスの役割を低下させてしまいます。

よって、CXとしては香港エクスプレスを他LCCの対抗馬として活かし、育てる、というよりは、本体の邪魔にならないように生かさず殺さず飼い殺しにする・・・って方向になるのではないかと予測します。
なので、俺としては、CXと香港エクスプレスは別々の会社として存続してほしかったです。
どちらも好きなので、ね。
プレミアムサービスが欲しい時はCX、費用を抑えたい時は香港エクスプレス、ということで使い分けてきました。
今後香港エクスプレスがこれまでのように積極的な路線拡大や、頻繁な運賃プロモーションを続けていけるのか。
注目していきたいと思います。

最後に、過去のCXと香港エクスプレスの搭乗記をいくつか載せておきます。
(両社とも何度も載っているので、過去のブログさかのぼってもらえば他にも搭乗記あります)




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