まだまだ続くブリティッシュエアウェイズとのバトル。
ホテルからUberでヒースロー空港へ戻り、ブリティッシュエアウェイズのチェックインカウンターへ。
実はこの前に、ホテルから日本のブリティッシュエアウェイズのコールセンターに電話し、すでにシュトゥットガルト便からミュンヘン便への振り替えは完了しています。
空港の担当者にはあんなにミュンヘン便への振り替えはできませんって言われたのに、コールセンターに電話したらあっさり振り替えしてくれたよ。
なんだったんだ、あの強情な態度は。
まぁでもね、俺もかつて航空会社の空港管理職だったので空港スタッフの権限とコールセンターの権限が違うのは理解しているので、それはよしとします。
普通はトラブル時の振り替え権限はコールセンターより空港マネージャーのほうが大きいと思うけどね。。。
しかし、ひと晩ホテルで頭を休められたおかげで、俺は落ち着いてイギリスの法律で規定されている航空会社の義務と乗客の権利を確認することができました。
航空会社と乗客の交渉がまとまらなかった時、航空会社側の最大の武器は運送約款であり、乗客側の最大の武器は各国の乗客保護に関する法律とモントリオール条約です。
海外の航空会社は多くの場合「自分の権利を知らない乗客の権利はあえて教えない」スタンスで来るので、自分の権利は自分で把握し、交渉しないとバカをみる。
そんなわけで、俺は朝からイギリスの航空当局のウェブサイトを読み込んでおいたのです。
そうしたら、そこに明記されていました!
航空会社事由によるフライトのキャンセルによって乗客がその先の旅程を継続しないと決めた場合、航空会社は乗客を最初の出発地に送り返し、全ての旅程の航空券代金を返金する義務を負う、と。
今回イギリスからEU加盟国であるドイツへのフライトなので、一応イギリスだけではなくEUのルールも確認しました。
そうしたところ、イギリスからEU加盟国に向かうフライトの場合は航空会社がEU加盟国に所属する場合(例えばルフトハンザなど)はEUのルールが適用され、イギリス所属の場合(例えばブリティッシュエアウェイズ)は、イギリスのルールが適用されると規定されていました。
なので、ブリティッシュエアウェイズを予約している今回はイギリスルールが適用です。
ちなみに、一応調べたところ、フライトキャンセル時の乗客の権利についてはEUの規定もほぼイギリスと同じでしたけどね。
さてさて、ここで思い出してください。
俺、フライトがキャンセルになった時の振替便の交渉で、もう旅行を継続せず日本に帰ると明確に意思表示したのに、それはできないと拒否されました。
それはブリティッシュエアウェイズによる法令違反なのでは?!
というわけで、ここはしっかりクレームし、日本に帰れるならもう日本へ帰りましょう。
「え?本当に旅行やめるの?!」
はい、やめてもいいと思っています。
今回の対応をみてやっぱり今のヨーロッパ旅行はタイミングが悪いとわかったので、日本に戻って、東南アジアへの旅行に切り替えようと考えていました。
この先ヨーロッパ旅行を続けたらまだトラブルが続きそうな予感がするので。
まずチェックインカウンターで交渉しようかと思いましたが、あまりにも人が並んでいて断念。
とても並んでいられない。
とりあえずこのカウンターをスキップするためにオンラインでチェックインだけはして、混雑する保安検査を通り抜け、制限エリア内のラウンジに。
保安検査はビジネスクラス用の優先レーンがあったので、混乱しまくっていた前日の乗り継ぎ保安検査よりはマシでした。
前日、ラウンジ内に乗客の相談を受けるカスタマーサービスデスクがあるのを確認していたので、ここで改めて日本便への振替を交渉します。
すると、前日と同じく「それはできない」との回答。
さすがラウンジ内なのでふてぶてしかった前日の到着エリアのスタッフよりはかなりマイルドな態度でしたが。
そこで、調べておいたイギリスの乗客保護の規則が記載されたウェブサイトを見せると、、、
ラウンジスタッフ「私ではわからないので、下の発券カウンターにいるスタッフに確認してください」
出た出た。たらい回し。
言われた通りラウンジを出て発券カウンターに並んで同じ話をすると、今度は「ここではすぐに対応できないのでラウンジ内でお待ちください」とのこと。
今そのラウンジからたらい回しされてきたんですけどね。
仕方なくラウンジに戻り、ラウンジ内のスタッフに再度声をかけると、、、今度は「これはアメリカン航空の発券したチケットで、その後別の航空会社も触っているのでブリティッシュエアウェイズでは何もできません」と言ってきました。
別の航空会社というのは恐らくJALのことだと思います。
最初に予約していたフライトがキャンセルになった時、羽田空港でJALが振替便を探して再発券してくれたので。
しかし、、、どう考えてもJALには責任はない。
好意で再発券してくれただけだから。
しかし目の前のブリティッシュエアウェイズのスタッフは「アメリカン航空が何とかすべきだ」と主張するので、とりあえずSkypeでアメリカン航空に電話します。
次回、アメリカン航空も巻き込んで事態はどうなるのか。
続きます。